物の整理で、心の整理

「～が上手くいかないのは、部屋が汚いからよ！片づけなさい！」
こんな風に、親に叱られた経験のある方は少なくないのではないでしょうか。
 
「それと部屋の汚さは関係ないのに」と、思ったり言ったりした経験のある方、また今そう感じておられる方もおられるのではないでしょうか。
 
確かに、生活が乱れてしまっていたり、日常生活の中で何かが上手くいかなかったりすることが、直接・物理的に部屋の汚さから影響を受けているとは言えないかもしれません。
 
しかし、強ち関係がないわけでもないのです。
心理学では、部屋の状態と心の状態にはある程度の相関関係があると言われており、また、脳科学においても、部屋を綺麗にするという行為は、心の中にあるモヤモヤやストレスを軽減する影響があるということが言われています。
 
今日は、部屋の掃除を心の整理という観点から捉え、心の整理をより効果的にする掃除の３つのポイントをご紹介していきたいと思います。
 
１．空気の入れ替えを行う 
掃除で出てくるホコリのためという実用的な理由ももちろんありますが、新鮮な空気を吸うと、気持ちが改まりますよね。
 
２．範囲を決めて掃除をする 
一部掃除をし始めたら、全体の掃除を仕上げたくなった！ということはありますが、心の整理ということだけで考えるならば、空間全体の掃除をしなければならないということはありません。狭い範囲でもいいので、どこか空間を定めて、片付いたという達成感を得ることが大切です。
 
３．掃除を午前中に行う
朝に掃除をすることは、これから始まるその一日の心の準備になります。午前中というその一日の始まりの時間帯に掃除を行うことで、心の整理の効果を増幅させることが出来ます。
 

いかがでしたでしょうか？
冒頭でお伝えした通り、心理学や脳科学の観点からも部屋がきれいになるということ自体が、精神の状態を安定させることに繋がります。
今回お伝えした３点のポイントを参考にして、心を整理する効果を更に増大させてお掃除してみてくださいね。
 
また、今回お話しした、一般的な精神の安定という意味だけでなく、何か特別な忘れたい思い出のものが処分できずに部屋に残っているという方、物を清算することによって心を清算したいという方もおられることと思います。
やはり自身の一番密接な生活空間である部屋と、心の状態は切っても切り離せない部分があると言えると思います。
 
なにか、心に抱えるものがある方は、物の整理によって解決できないかも、可能性として是非考えてみてくださいね。